シミとは
加齢とともに現れる良性の腫瘍
皮膚内で作られるメラニンという色素が沈着したもの。 紫外線を浴び続けることでできる「日光黒子(老人性色素斑)」がもっとも一般的です。
他にも、子供の頃からみられるソバカスや、ホルモンバランスの崩れが関係する「肝斑」というシミもあります。
また、高齢者に多い「脂漏性角化症」や「日光角化症」のような加齢とともにあらわれる良性の腫瘍もあります。
また、高齢者に多い脂漏性角化症は「老人性いぼ、老人性疣贅」とも呼ばれ、加齢とともにあらわれる良性の腫瘍です。
※ 当院では美容のためのシミ治療をしておりません。
脂漏性角化症
脂漏性角化症とは
脂漏性角化症は、少し盛り上がりのあるシミです。
レーザー治療をしても、紫外線を浴びたり日焼けをするとまた再発することがあります。
- シミ治療を受けたけど、まだ残っている。
- シミ治療から数年後、同じ場所にシミがでてきた。
という方は、通常のシミではなく脂漏性角化症の可能性があります。
脂漏性角化症の症状
脂漏性角化症は「老人性いぼ、老人性疣贅」とも呼ばれ、加齢とともにあらわれる良性の腫瘍です。ウイルスが原因の通常のいぼではないので、感染することはありません。
老化現象のひとつで、40歳以降からあらわれ、70〜80歳以降になると、ほとんどの人にあらわれます。
脂漏性角化症は、紫外線を浴びやすい顔・頭部など露出箇所に多くみられますが、紫外線のあたらない腹部や陰部、脇腹などにもあらわれることがあります。
手のひらや足の裏にできることはありません。
大きさは数ミリと極小なものから2~3cmのものと様々で、褐色から黒褐色で、見た目は平坦でも、手でさわると少し盛り上がりがあります。脂漏性角化症は自然に消えることはありません。
痒みや痛みなどの自覚症状はありませんが、稀に大きくなるときに痒みを伴うことがあります。また、短期間のうちに全身に多数出現し、痒みのある場合は悪性腫瘍の症状の可能性があります。
脂漏性角化症の原因
紫外線を長年浴びたことで、表皮基底細胞に異常が起こったことが原因です。
表皮基底細胞が増殖をして、色素細胞を刺激することでメラニンが大量に作られシミになります。
また、「平坦なシミ」と「盛り上がりのあるシミ」があり、盛り上がりのあるシミは脂漏性角化症で、平坦なシミは老人性色素班です。
屋外でのスポーツや仕事に従事している方に多くみられ、色白の方や、日焼け止めを使わない方は、中年期以降に多発しやすい傾向にあります。
また、日焼けサロンを利用されている方は若い時期から老人性色素斑があらわれます。
予防法は、なるべく紫外線を避けること、外出時や、屋外で活動をする際は日焼け止めを使用することです。
脇腹や腹部、陰部など紫外線を浴びない部位は加齢によるものなので予防法はありません。
日光角化症
日光角化症とは
- 60歳以上の方に多くみられる皮膚疾患で、長年の紫外線ダメージが蓄積し発症します。
- 紫外線ダメージを浴びやすい顔に発生することが多く、手の甲や頭部にも発症します。
かさぶたや角質をともない表面がカサカサとした1〜2cmほどの紅斑がみられます。
日光角化症は、早期の有棘細胞がんの症状とも考えられ、放置をしていると有棘細胞がんを発症する可能性があります。
がんへ進展する明覚な原因はいまだ明覚になっていないため、日光角化症の段階で治療をしておくことが重要となります。
日光角化症の原因
- 紫外線を浴びる環境の多い方、屋外スポーツや屋外での趣味、農作業や屋外での仕事をされている方に多くみられます。高齢になるほど増加しやすいです。
- 色白の方で、紫外線を浴びると発くなりやすく、肌が黒くなりにくい方に生じやすいです。若い頃からの紫外線対策も影響してきます。
- 60歳以上の男女に発症が多いです。
など、さまざまな大きさや形の蕁麻疹があります。