巻き爪・陥入爪とは
爪の特徴
巻き爪は、爪が曲がって丸くなっている状態です。
陥入爪は、爪の角が周囲の皮膚に刺さり、炎症を起こしている状態です。
陥入爪は痛みを伴う症状のほか、出血したり、膿がたまったりする場合があります。
巻き爪の方で、爪が皮膚に刺さり陥入爪となることがあります。
よって、巻き爪の治療をすることが、陥入爪の予防につながります。
巻き爪・陥入爪の原因
巻き爪や陥入爪の主な原因は、生活習慣にあることが多いです。
- 爪切りなどによる深爪
- 不適切な靴
→足の形や、サイズの合っていない靴やハイヒールを履いている。
これらが要因となり、発症する場合があります。
治療と合わせて生活習慣の見直しを
深爪に注意
爪が伸びるまでは巻き爪用テープで皮膚への食い込みを防ぎ、痛みを軽減します。
※ ドラッグストアなどで、巻き爪用のテープなども販売されています。
サイズの合った靴を履く
靴やハイヒールを履く際は、サイズにあったものを選んでください。
きつめの靴を無理に履いてしまうと、足先に負担をかけてしまい、症状が悪化してしまいます。
インソールなど活用
インソールは、足先への負担を軽減します。
靴屋さんなどで相談してみるのもおすすめです。
足湯などのケア
少し熱めのお湯に15分ほど足先を浸し、2〜3回程度実践すると緩和されます。
巻き爪・陥入爪の治療と費用
症状に合わせた最適な治療法を選択
巻き爪で、症状が軽い場合には、まずテーピングをおこない、それに加えて生活習慣の見直しなどで対応します。
巻き爪の程度が強い場合には、ワイヤーや爪クリップによる治療を行います(爪クリップの購入は自費になります。ワイヤーでの治療は自費診療になります)。
陥入爪の場合も、巻き爪の治療を基本としておこない、炎症が強い場合には、抗生剤の内服やガター法をおこないます。
爪の当たっている部分の肉が盛り上がっているときは、液体窒素療法や外用薬の塗布を行います。
手術によるリスク
上記の保存的方法で改善が見られない時や、速効性を希望するときは、局所麻酔をして陥入している爪を切除する手術を行うこともあります。
手術で陥入していた部分の爪を切り取ると、一時的に痛みは改善し、炎症や腫れも引きます。しかし、しばらくして爪が伸びてきたときに、また巻き爪になってしまうことが多いです。加えて、切除前よりも巻き爪の症状が強くなる可能性があります。
そのため、陥入している爪の切除をする場合は、メリットとデメリットをよく考えてから行います。
当院で行っている手術は、陥入している爪を切除する方法のみです。その他の陥入爪や巻き爪の専門的な手術は行っていません。爪の専門的な手術を希望する場合は、他の病院やクリニックの受診をお願い致します。
治療方法について
巻き爪の治療方法
- テーピング
- ワイヤーや爪クリップなどを用いた矯正治療(自費)
があります。
陥入爪の治療法
巻き爪の治療に加えて、
- 抗生剤や消炎鎮痛薬の内服
- 過剰肉芽に対する液体窒素療法
- 外用療法
- ガター法(爪の端と皮膚の間に柔らかいチューブを入れる治療法)
- 手術(陥入している爪を切り取る)
などを検討します。
ワイヤー療法の費用
初回挿入時
初診料 | 2,000円 |
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処置料 | 1指:1,500円 |
ワイヤー代 | 4,000円/本 |
再挿入時
再診料 | 800円 |
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処置料 | 1指:1,500円 |
ワイヤー代 | 4,000円/本(残っていない場合) |
※ ワイヤー1本で2〜3指に使用できる分の長さがあります。
※ 再挿入時、ワイヤーが残っていればワイヤー代はかかりません。
※ 爪クリップは薬局等での購入をお願いしています。