蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹とは

蕁麻疹の症状

蕁麻疹|名取市で蕁麻疹の症状は、名取つちやま皮ふ科蕁麻疹は、蚊に刺されたときのように、皮膚の一部が盛り上がり、かゆみを伴う症状が出ます。

  • 円形・楕円形状のもの(直径2~5mm程度)
  • 地図模様のような形状のもの(直径10cm以上)

など、さまざまな大きさや形の蕁麻疹があります。

チクチクと刺さるような痛みや、熱をもっているような痛みが出る事もあります。また、掻くとみみず腫れができます。

赤く盛り上がった膨疹は数時間から1日以内に消失しますが、別の箇所に膨疹があらわれたり、範囲が広がったりと、場所や形を変えながら症状が繰り返される事が多いです。

湿疹との違い

湿疹と蕁麻疹は、どちらもかゆい発疹ですが、外見と症状の続く時間に違いがあります。

湿疹は、皮膚の表面がガサガサになったり、赤いぽつぽつや水疱がでたりします。また、症状は多くの場合1日以上続きます。

一方で、蕁麻疹の場合は、蚊に刺された時のように皮膚が赤く盛り上がります。

一つ一つの盛り上がりは、湿疹と異なり数時間から一日以内に消失します。しかし、新しい盛り上がりが別の場所にでてくるため、全体としては場所や形を変えながら症状を繰り返すことになります。

湿疹が治った後は色素沈着になることがありますが、蕁麻疹は色素沈着など痕が残ったりすることはありません。

蕁麻疹の種類と特徴

蕁麻疹の発症メカニズムは大きく3つに分けられます。

  • 特発性の蕁麻疹
  • 刺激誘発型の蕁麻疹
  • それ以外の特殊な蕁麻疹

この中でも、下記の2つがよく見られるケースです。

特発性の蕁麻疹

特発性の蕁麻疹とは、原因が特定できない蕁麻疹のことで、蕁麻疹の中では最も多いものです。

経過により「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」の二つに分けられます。

急性蕁麻疹

発症して6週間以内。子供の場合は風邪に伴って発症することがあります。

慢性蕁麻疹

発症して6週間以上経過しているもの。
原因は不明で悪化しやすく、夕方から夜に症状が出ることが多く、数ヶ月〜数年症状が繰り返し続くこともあります。

刺激誘発型蕁麻疹

刺激により引き起こされるもので、刺激が加わる頻度により症状が出たり出なかったりします。
刺激誘発型蕁麻疹は、「アレルギー性蕁麻疹」「物理性蕁麻疹」「コリン性蕁麻疹」に分けられます。

アレルギー性蕁麻疹

特定の食物や植物、薬品に含まれる特定物質(アレルゲン)により引き起こされる蕁麻疹です。
摂取後、数分〜2時間ほどで症状が出ることが多いです。

物理性蕁麻疹

機械的摩擦や圧迫、寒冷刺激、温熱、日光、振動などにより引き起こされる蕁麻疹です。

コリン性蕁麻疹

運動や入浴後、緊張などで体温が上昇し発汗するときの刺激に伴い出現する蕁麻疹です。
3~5mmほどの細かい膨疹、紅斑があらわれ、痒みやピリつく痛みが伴います。
数時間以内に消えていきますが、発汗するたびに症状が繰り返される事があります。

蕁麻疹の原因

アレルギーの症状を起こす物質「ヒスタミン」が、なんらかの原因によって体内に放出されてしまうことで生じます。

主に、食物アレルギー(例:牛乳や小麦、甲殻類など)や植物・薬品などによるアレルギー、なんらかの疾患が関係している場合もあります。

しかし、その他にも

  • 細菌、ウイルス感染
  • ストレス・疲労
  • 汗 など

さまざまな誘発要因が重なって発症する場合も多く、明確に原因を特定することは難しいとされています。

蕁麻疹の診断・治療

診 断

蕁麻疹の診断・治療|名取市の皮膚科は、名取つちやま皮ふ科まずは原因物質の特定からはじめます。

問診では、食べた物、服用している薬、刺激を受けたか、既往症などを伺います。

場合によっては血液検査やアレルギー検査を行い、原因を探ります。

このような症状のある方は、ご相談下さい。

  • 強い痛みや痒みがある。
  • 広範囲な膨疹がある。
  • 症状が繰り返される、長引いている。
  • 唇やまぶたの腫れ、呼吸困難の症状がある。

明確に原因がわからなくとも、蕁麻疹を誘発していそうな生活習慣を見直すだけで、未然に防ぐことができます。

治 療

抗ヒスタミン薬による内服治療

蕁麻疹は、抗ヒスタミン薬で内服治療をします。

患部を掻きすぎて、湿疹化してしまった場合はステロイド外用剤を併用する場合もあります。

蕁麻疹は、診断をしても原因を特定するのが困難なケースが多いです。

ゾレアによる蕁麻疹治療

当院では、「ゾレア」という慢性蕁麻疹の新しい治療薬(皮下注射薬)による治療も行っています。

ゾレアは慢性蕁麻疹をおこす原因の一つと考えられているIgEを抑えることにより効果を発揮する薬です。

これまでいろいろな治療を受けたにもかかわらず、蕁麻疹の症状が続いている方にだけ使用する薬です。

ゾレア治療の対象者
  • 特発性の蕁麻疹
  • これまでの治療で効果が不十分
  • 12歳以上

などの条件があげられます。

ゾレアの副作用

副作用として、頻度は少ないですが、

  • アナフィラキシー
  • 気管支痙攣
  • 呼吸困難

などの報告がありますので、注意が必要です。

はじめての治療の際には、注射後30分ほどは院内に留まって経過を観察します。

その他の副作用としては、

「注射部位の紅斑」「頭痛」「鼻閉塞感」「発疹や痒み」などもあげられます。

ゾレアの薬剤費

ゾレアは4週間に1回、皮下注射をする薬ですが、1回の薬剤費が58,294(3割負担で17,488)と高額です。

患者さんと相談の上、適切に判断して使用するかどうかを決めます。

蕁麻疹の予防について

原因不明の蕁麻疹は要注意

蕁麻疹の原因が特定されている場合

蕁麻疹の原因物質(例:食物、薬品、刺激など)が特定されている場合、摂取しない、触れない、避けるようにしましょう。

原因不明の蕁麻疹タイプの場合

食生活、睡眠、ストレスなど生活習慣の改善を行いましょう。

身に付けている衣類の締め付けなども症状に関係している場合があります。

かゆみが出た際、患部を掻くと悪化してしまうので注意が必要です。

濡れタオル等で冷やして対処してください。

寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)

「寒さ・冷たさ」などの寒冷刺激に反応して起こる蕁麻疹もあります。

その場合、患部を冷やしてしまうと症状が悪化する可能性もありますので、医師の診断に従って正しい対処をしてください。

原因不明の蕁麻疹の症状が長引く場合は、何らかの病気によるケースもあるので、気になる症状のある方はご相談下さい。

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