円形脱毛症

円形脱毛症とは

前触れもなく、気が付いたら頭の一部が10円玉から500円玉ほどの大きさに脱毛していたという経験はありますか？

このような症状の多くが「円形脱毛症」という症状です。

ごくまれに、脱毛前にかゆみを感じるケースもありますが、前触れなく脱毛に気づく事がほとんどです。

自然に治癒していきますが、重症化すると脱毛箇所が複数に及ぶ事もあります。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因は様々ですが、「自己免疫疾患」が関与していると考えられています。

自己免疫疾患とは、細菌やウイルスなど体内への侵入物を攻撃し、身を守ってくれる免疫系機能に異常が生じ、身体の一部を異物と誤判断し攻撃してしまう病気です。

免疫機能の異常には過度なストレス、疲労、感染症などが原因と考えられます。

また、円形脱毛症は甲状腺疾患（橋本病など）、尋常性白斑、関節リウマチ等の自己免疫疾患と併発する事もあります。

円形脱毛症の遺伝

円形脱毛症患者の中で
・家族に円形脱毛症の発症歴がある　（8.4%）
・一卵性双生児で2人ともが発症　（55％）
という調査結果から、円形脱毛症には遺伝も関係あると考えられます。

男性型脱毛症（AGA）との違い

男性型脱毛症（AGA）の場合は、病気ではなく容貌変化と捉えられており、成人男性に多くみられ、生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなったり、生え際や前頭部が後退していきますたり、進行形で脱毛するのが特徴です。

髪の毛が完全に抜け落ちるわけではなく産毛のような毛が残ります。

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症の治療は、主に抗アレルギー薬、ステロイドの内服・外用薬での治療になります。
進行型の場合は、ステロイド局所注射や、ドライアイスや薬品塗布で脱毛部に刺激を与え、異常を起こしている免疫細胞を抑制し、新たな免疫細胞を呼び寄せる方法などもあります。脱毛部分は、永久破壊されているわけではないので、突然の円形脱毛症に気づいたら早めにご相談下さい。

円形脱毛症は、皮膚疾患のため保険適用になります。

女性の脱毛症

ご相談の多い症状・お悩み

こんな症状はありませんか？

・抜け毛が増えた ・ヘアスタイルが決まりにくい ・頭皮が脂っぽくなった ・地肌が透けて見えている ・髪の毛が細くなってきた

女性の薄毛の原因

女性の薄毛は、血流の悪化、女性ホルモンの低下などが原因と考えられています。

男性のように一部の髪の毛が薄くなったり、髪の毛のある部分とない部分がくっきりと分かれている、ということはなく、徐々に全体的に薄くなっていくのが特徴です。

ストレスや栄養不足など、様々な要因で頭皮の血流が悪化し髪の毛に充分な栄養が届かず、抜け毛や髪の毛が細くなったりするのです。

髪の毛を健康に保つためにも、過度なダイエット、睡眠不足、栄養不足、ストレスなどには気を使いましょう。

症状の種類

びまん性脱毛症

女性の薄毛の多くは、びまん性脱毛症です。

症状は、頭部全体が薄くなり、分け目の幅が広がり地肌が透けて見る感じがします。

ただし、男性とは違い患部の髪の毛が生えなくなるということはありません。

原　因

・加齢による女性ホルモンの低下 ・ダイエットによる栄養不足 ・ストレス ・過度なシャンプーなど間違ったヘアケア と、加齢だけではなく若い女性でもびまん性脱毛症になる方も少なくありません。

分娩後脱毛症（産後脱毛症）

女性は出産をすると、抜け毛が増える事があります。

これをその名の通り、分娩後脱毛症といいます。

原　因

妊娠後期に盛んに分泌された女性ホルモンの影響で、ヘアサイクルの成長期が延長され、髪の毛は成長し続けます。

しかし、出産後は女性ホルモンの分泌量が元に戻るため、ヘアサイクルも成長期から休止期へ入ります。

このため、抜け毛が一時的に増えますが、産後半年~1年ほどで回復します。

ひこう（粃糠）性脱毛症

ひこう性脱毛症は、大量に発生したフケが頭皮の毛穴をふさぎ炎症を起こし、脱毛を引き起こします。

原因

シャンプーや整髪料などです。

肌質に合わないものや、刺激の強すぎるものなどは、 頭皮環境を壊してしまい、大量のフケが発生してしまいます。

また、シャンプーのすすぎ残しも皮脂トラブルの原因となりますので気を付けましょう。

円形脱毛症 ある日、頭皮の一部が部分的に抜け落ちるのが円形脱毛症です。

コインほどの大きさのものが多いですが形はさまざまで、脱毛箇所が数か所におよぶ事もあります。

重症化すると全身の毛が抜けてしまう場合もあります。

原因は、ストレスの他に「自己免疫疾患」が有力と考えられています。

外敵から身を守るための免疫機能の異常により、引き起こされます。

前触れもなく、突然抜け毛に気づくことが多いです。

円形脱毛症に気づいたら早めにご相談下さい。